このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

次世代の企業コミュニケーション&マーケティング。NCM2009、関連3イベント同時開催。2009年7月16日、17日、東京国際フォーラムにて開催
NCMアワード2009。次世代が集う2日間、NCM2009会場内にて開催決定!
キーマンに聞くNext
ゲーム内広告 澤紫臣 氏
デジタルサイネージ 町田聡 氏
デジタルサイネージコンサルタント、町田聡コラム
次に来るものとは? 神奈川工科大学 深野暁雄コラム
 
特集(注目の新市場)。デジタルサイネージ時代の到来。株式会社ハヤテ代表 金子裕明 氏
 
 
 
 
時事通信 湯川鶴章氏トムソン・ロイター・ ジャパン 楠山健一郎氏電通 イーマーケティングワン 梅田仁 氏オーバーチュア 株式会社 河田顕治 氏株式会社ライブドア 小久保 知洋氏 佐々木 大輔氏
注目の新市場 デジタルサイネージ時代の到来 株式会社ハヤテ 代表取締役 金子裕明氏

 近頃、駅や街角などで実証実験等が行われるようになってきたデジタルサイネージ。インターネット時代の到来とともに、各企業の宣伝・広告手法が変化し、性別や年齢に関係ないマス媒体での一方的な情報発信だけでなく、より特定の個人に対して効果的な媒体が求められている。そんな中、新たな価値を見い出されつつあるのがデジタルサイネージだ。そこで、業界の中でもいち早くデジタルサイネージに注目し、最前線で活躍中の金子裕明氏に、市場の動向や今後の可能性について話を聞いた。

 
第5回 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回

「デジタルサイネージの可能性」
~携帯電話との連携、コンテンツ内容の充実化がポイント~

 

デジタルサイネージの黎明期を迎え、今後この分野はどうなっていくのでしょうか?

 

金子裕明 氏

 現在をデジタルサイネージ黎明期とすると、まずはシステム市場が先行するのが常とは思いますが、デジタルサイネージをメディアとして考えた場合、"見たい・知りたい"コンテンツを提供する企業が参入してくると、もっと市場形成が進んでくるのではないでしょうか。それは単に映像を表示するタイミングを工夫するだけではなく、広い意味でのコンテンツ制作が重要なポイントとなるでしょう。これはある意味テレビ業界やWEB業界の広告ビジネスが広がってきた過程と似てくるのでは、と思いますよ。
 ハードウェアに関しても、一般的な長方形のディスプレイに限らず、プロジェクターやスクリーンを使って色々な表現ができるようになると思いますね。
 また、携帯電話など他媒体との連携もデジタルサイネージに求められる要素となるでしょう。現在、街角で人がクーポン誌を配布している光景を良く目にしますが、それを携帯電話への電子クーポン配布+ディスプレイというようなデジタルサイネージ(デジタル技術)で代替可能ならば、主要ターミナルでは人が配り、それ以外の場所ではデジタルサイネージで、とすることでコストと効果のバランスの最適化が計れるのではないかとも模索しています。

 

今後、この分野へ参入してくる可能性がある企業や業種はどのようなものが考えられるでしょうか?

 

 やはり、デジタルサイネージ市場が広がるとは言ってもマス4媒体を追い越すほどにはならないとは思いますが、現在の屋外広告マーケットとモバイル広告マーケットを中心に活性化していくのではないでしょうか。例えば、現在駅などに地図が設置されており、そこに広告がありますが、月2、3万という費用がかかっていると思います。ところが、これらをデジタルサイネージにすることで、広告費は月単位の計算ではなく、ページビューという考え方が出てくるかも知れませんね。そうなると、ページビューというわかりやすい結果に対して費用を払うことになるので、あまり広告費をかけられないような商店街の経営者も参入してくる可能性もあります。そうすると、その広告を見て携帯電話でクーポンを取り、その店へ行くという図式ができあがるかもしれません。やはり、これからのローカルのデジタルサイネージ分野に求められることは、その広告を何人が見て、何人が買いに行ったかをカウントできるようにすることですね。
 また、これまでWEBという飛び道具と店頭ポスターしか利用していなかった企業が参入しやすくなるのではないでしょうか。これらの企業がデジタルサイネージを利用することで、印刷費をかけずにWEBコンテンツを流用することが可能となるわけですからね。

 

デジタルサイネージにおける今後の課題はありますか?

 

  やはり、デジタルサイネージにおいて大切なことは、いかに注目率を上げていくかということと、携帯電話との連携をどうしていくかというところが今後の課題ですね。
 一般的には、FeliCaを利用したおサイフケータイが考えられています。ところが、デジタルサイネージは天井に設置されていることがほとんどなので、手元で「ピッ」というわけにはいきません。そうなると、FeliCa以外の通信方法についても検討する必要があります。例えば、Bluetoothや赤外線、無線LANなどのパーソナルエリアネットワーク(PAN)を利用するという方法もありますよね。
 そして、注目率を上げるというところで言えば、ディスプレイの形や大きさ、3D技術などを駆使してお客様を振り返らせるということだけでなく、いかにお客様が欲しがっているコンテンツを提供できるか。そして、それをどうスポンサードしていけるかというところが重要となるでしょう。例えば、スーパーの食品売り場にディスプレイを設置した時、ただお買い得商品名や値段がずっと流れっぱなしというのではなく、お買い得商品を使ったレシピ番組を流すとか、母の日には周辺の子供たちが描いたお母さんの似顔絵を紹介する企画番組の上映など、その場にいるお客様が一番欲しているコンテンツを発信していく、そうすればサイネージの視聴率があがり、広告効果が期待できるという好循環を生み出すことができるのではないでしょうか。

 一般的に売りの現場では、いい場所にはまず商品が置かれ、サイネージが設置される場所は商品が置けないような“目立たない場所”なのですから、お客さんがわざわざ見たいと思うコンテンツをどうやって供給していくか、物理的なスペースを必要としない携帯電話のディスプレイとどう連動していくかがとても重要になると思います。

 デジタルサイネージ市場の黎明期と言われる昨今。そして、現在行われている実証実験の結果が次々と発表されるであろう来年、再来年にはデジタルサイネージがマス4媒体やWEBに続く地位を確立するかも知れない。そうなった時にカギとなることを、金子氏はこのインタビューで語ってくれた。
 デジタルサイネージが次世代型広告メディアとしての注目を集める今、新たな市場として成長をはじめるこの分野からは目が離せない。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回

金子裕明 氏金子裕明(株式会社ハヤテ 代表取締役)

株式会社電通に23年間在籍し、プロモーションの企画・制作をはじめ博覧会出展パビリオンやPR施設等のプロデュース業務全般に携わる。当時から、セールスプロモーション業務に関わる中で、WEBや実空間における映像の表現のデジタル技術に関心を持つ。その後、株式会社電通沖縄の設立に尽力し、同社取締役就任。主に沖縄県が実施するデジタルコンテンツによる地域振興施策のプロデュースに携わる。2003年から2005年まで、株式会社シリコンスタジオのコンテンツ事業部長として在籍。その後、有限会社キーストーンプロダクツにてプランナー及びプロデューザーとして在籍。2007年に株式会社ハヤテを創業し、代表取締役就任。インタラクション・デザインに関連する作業のプランニングとプロデュースを行う。


Copyright (C) 2009 NAM. All Rights Reserved.