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次世代の企業コミュニケーション&マーケティング。NCM2009、関連3イベント同時開催。2009年7月16日、17日、東京国際フォーラムにて開催
NCMアワード2009。次世代が集う2日間、NCM2009会場内にて開催決定!
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デジタルサイネージコンサルタント、町田聡コラム
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特集(注目の新市場)。デジタルサイネージ時代の到来。株式会社ハヤテ代表 金子裕明 氏
 
 
 
 
時事通信 湯川鶴章氏トムソン・ロイター・ ジャパン 楠山健一郎氏電通 イーマーケティングワン 梅田仁 氏オーバーチュア 株式会社 河田顕治 氏株式会社ライブドア 小久保 知洋氏 佐々木 大輔氏
注目の新市場 デジタルサイネージ時代の到来 株式会社ハヤテ 代表取締役 金子裕明氏

 近頃、駅や街角などで実証実験等が行われるようになってきたデジタルサイネージ。インターネット時代の到来とともに、各企業の宣伝・広告手法が変化し、性別や年齢に関係ないマス媒体での一方的な情報発信だけでなく、より特定の個人に対して効果的な媒体が求められている。そんな中、新たな価値を見い出されつつあるのがデジタルサイネージだ。そこで、業界の中でもいち早くデジタルサイネージに注目し、最前線で活躍中の金子裕明氏に、市場の動向や今後の可能性について話を聞いた。

 
第3回 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回

「国内外におけるデジタルサイネージの概念」
~アメリカは直感的に、ヨーロッパは感性に、そして日本は両面から訴える~

 

前回の話の中で国内外の市場、特にアメリカと日本の国民性や文化から生じる差異についての言及がありましたが、アメリカとヨーロッパではデジタルサイネージの概念に微妙な差があるそうですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?

 

金子裕明 氏

 アメリカとヨーロッパにおけるデジタルサイネージの概念の決定的な違いは、映像を感性的な芸術表現の一つとして見ているところです。デジタルサイネージと言えば、アメリカは店舗に大きなディスプレイを設置して、価格や「何%OFF」という表示し、いかにコスト削減をしながら人員や方針を統制管理するという目的が中心ですが、ヨーロッパでは映像表現を店舗や空間へどう取り込むかが重視される傾向にありますね。例えば、国内外のブランドショップで店内に大きなモニターを設置してファッションショーや動きのある映像を流している光景を良く目にしますが、これはヨーロッパ的な考え方ですね。
 やはり、長く商品を売るためには、価格パフォーマンスなどの直感的なプロモーションもありますが、ブランドイメージやブランド育成という考え方があります。そうなると、動画が持つ特性である感性や情緒に直接的に訴える力が有効となるのです。特に衣料品ブランドの広告は、アーティスティックに作られているものが多いということもあり、それが顕著な事例となっていますが、ヨーロッパでは動画表現を取り入れたデジタルサイネージを使って視聴者の感性へ訴えかけるプロモーション展開が特徴ですね。

 

そういう意味では、日本はどちらかと言うとアメリカというよりヨーロッパ的な考え方なのでしょうか?

 

 東京駅八重洲口の近くにあるBMWのショールームでは、展示されている車の背景に大きなディスプレイが設置され、ブランド価値を高めるためのイメージ映像が流れています。一見するとショーウィンドウと捉えられてしまいがちですが、デジタルサイネージという概念はそれをも含んでしまっているのです。
 例えば、ヨーロッパのショップデザイン会社が手がけたデジタルサイネージの活用事例では、店内に実物と遜色無いほどの高解像度ディスプレイを設置して、洋服のコーディネートを見せています。ここでは価格やディスカウント表示をしているわけではなく、ショー空間を演出しているのです。この会社のデザイナーは「何故デジタルサイネージを使わなければいけないのか」という命題を掲げて、リアル空間の中でどう映像を使うことが、お客様に対してよりインパクトを与えられるかということを重視しているわけです。これは、アメリカの概念と比較した場合の事例なので少々拡大解釈した考え方ではありますが、テレビCMの表現からもわかるように日本人も情緒的な感性を持っていると言われており、そういう意味ではヨーロッパに通じるところがあると思いますよ。

 しかし、同時に変わった形などの見た目に訴えるアメリカ的な発想もあるので、ヨーロッパ型、アメリカ型どちらか一辺倒ではなく、ケースバイケースというのが日本ではいいのではないでしょうか。

 

アメリカやヨーロッパ、そして日本が持つデジタルサイネージの概念には若干の違いはありますが、それらを踏まえた上で今後の市場を発展させるために求められていることは何でしょうか?

 

  デジタルサイネージと言えば、まずハードウェアやシステムなどが注目されがちですが、やはり映像技術が進化したことによる店舗内やリアル空間における映像表現の仕方が広がったということには注目すべきですね。
 デジタルサイネージに表示するコンテンツ内容をタイミングや場所によって変化させるだけではなく、ヨーロッパのように映像表現の方法を工夫することで、単純に注目率を上げるだけではなく新たな段階へ繋がると思います。そのような広い意味でのコンテンツ制作力の進化がポイントとなるのではないでしょうか。
 もちろん、ディスプレイの形に変化をつけるなどのハードウェアの直感的な工夫は必要ですが、それと同時に、前回もお話したように3D映像などお客さんの目をひくようなコンテンツ自体の表現方法がさらに発展すれば、市場はもっと広がっていくと思いますよ。

 デジタルサイネージを使って価格やディスカウントを表示して直接的に訴えるアメリカ、アーティスティックな感性に訴えるヨーロッパ、そしてその両面を持ち合わせる日本に求められていることはコンテンツ制作力。次回は海外の様々なコンテンツ事例について紹介してもらう。

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金子裕明 氏金子裕明(株式会社ハヤテ 代表取締役)

株式会社電通に23年間在籍し、プロモーションの企画・制作をはじめ博覧会出展パビリオンやPR施設等のプロデュース業務全般に携わる。当時から、セールスプロモーション業務に関わる中で、WEBや実空間における映像の表現のデジタル技術に関心を持つ。その後、株式会社電通沖縄の設立に尽力し、同社取締役就任。主に沖縄県が実施するデジタルコンテンツによる地域振興施策のプロデュースに携わる。2003年から2005年まで、株式会社シリコンスタジオのコンテンツ事業部長として在籍。その後、有限会社キーストーンプロダクツにてプランナー及びプロデューザーとして在籍。2007年に株式会社ハヤテを創業し、代表取締役就任。インタラクション・デザインに関連する作業のプランニングとプロデュースを行う。


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